少し間があいてしまいましたが、今回も海外旅行の際のお薬のお話をしたいと思います。

前回までは、海外旅行へ行った先で急病になった場合のお薬を一部ご紹介しましたが、今回はご自身の常備薬を持っていく際の注意点をご紹介したいと思います。

ご紹介したように、最低限のお薬は購入することができますが、成分量が異なったり、言葉の問題で購入をためらうこともあると思います。

やはり日本から飲みなれたものを持参するのがベストです。

市販薬の日本からの持ち出しは2か月分までが可能です。また、現地の言葉でなんの市販薬なのか説明できないようならパッケージを開けずにそのまま持っていくのがいいと思います。

病院で処方されている必要な薬を携行して出国する場合は、滞在日数に見合う量を用意しましょう。日本からの持ち出しは基本的には1か月分までが可能ですが、例外もあると思いますので主治医の先生に確認してください。

慢性疾患の薬を携行する場合は、薬を証明する英文での「薬剤携行証明書」や処方箋のコピー等があると安心です。

主治医の先生や、薬局の薬剤師が作成し署名サインしたものが正式です。

また、処方薬の説明が書かれた「くすりのしおり」の英語版が下記のホームページから入手できます。

くすりのしおり|英語版

「薬剤携行証明書」の用意が難しいようでしたら、この「くすりのしおり」でご自身が使っているお薬を検索し、印刷して持参すると良いでしょう。

ただし、くすりの種類によっては持ち込み禁止の成分や持ち込める分量の上限がある場合があります。

こういったことは、病院や薬局ではわからないため、入国先の在日大使館などで確認してください。

最近はテロ対策のために海外旅行への医薬品の持ち込みは年々厳しくなっています。

上記のような注意点を確認し、海外旅行を楽しんできてください♪

 

 

今回の記事は(公社)静岡県薬剤師会 医薬品情報センターさま作成の「高齢者くすりの相談室」を参考にし作成しました。