金沢の朝は早い・・・

学会の受付は8:30~金沢駅のもてなしドーム地下にて、ということで8:20につくように出発すると

すでに、ざっと2、300人くらいの薬剤師さんが列を作っていました。(後日、調べると約8000人もの薬剤師や薬学生が参加したそうです)

皆さん、早い時間から熱心ですね。もっと早く出発するべきでした・・・。

参加申し込みを済ませたら、ランチョンセミナーの参加券を求めて列にならび、無事ゲット。まず、ランチョンセミナーの

株式会社日経BP社/株式会社日経HR社様による「日経DIクイズで学ぼう!皮膚疾患の服薬指導のツボ」に参加してきました。

そこでは、「クリームと軟膏の違い」や「ステロイド外用剤の使用量の目安」、「ステロイド外用薬の使用する順番」、「保湿剤はいつ塗るか」「光線過敏症をおこしやすい薬とは」などと、わかっているようで実はわかっていなかったことを説明していただけました。

お話自体もわかりやすい説明で、とても参考になりました。このあたりをまた次回以降ご紹介できればと思います。

また、私は愛知県薬剤師会の認定する「妊娠・授乳サポート薬剤師」なのでそれに関する分科会にも参加してきました。

演題は「妊娠・授乳婦と胎児・乳児の安全と安心を支える薬剤師業務」ということで、まさに私の勉強したかったところ。

この演題を聞くために、今回参加したといっても過言ではありません。

日本で薬価収載されているお薬には、添付文書というものがかならず添付されています。この添付文書にはおおざっぱにいうと「こういった方には使えませんとか、注意して使ってください、こういう副作用がこれくらいの頻度で起きる可能性があります」などといった記載されています。

お薬が市販される前には必ず治験といって、動物やヒトで効果や副作用を調べますが、妊婦さんや授乳婦さんというのは倫理的に除外されています。そのため、お薬の添付文書には動物で得られたデータを利用して「この薬は妊婦さんに注意」とか「授乳婦さんには避ける」などと記載することになります。

しかし、赤ちゃんへの影響を過大に評価して「必要な薬の処方が控えられる」その結果、「お母さんの健康に不利益を与える」ということは避けなければなりません。

お薬が、お母さんにとって必要なものであれば、そのお薬がどのように赤ちゃんに影響するのか、しないのか、そういったことを適切に評価し、危険性が低いものを使用する。そういったことを添付文書のみではなくいろいろなデータから適切に判断することが必要です。

実は、お薬を全く飲んでいない方でも3~5%は何らかの先天異常をもって産まれてくることがわかっています。

そういったことも踏まえ、妊婦さんや授乳婦さんに健康でいていただくためにも、必要なお薬は使用できるように案内していけるように勉強していく、そういったことを再認識できるとてもいい分科会でした。