今回もお薬を「何」で飲むかというお話です。
患者さんからお話を聞いていると、実に様々なものでお薬を飲まれているなあと感じます。
このシリーズでお話してきた、ミネラルウォーターや、お茶でお薬を飲まれる方が一番多いですが、たまたまそこにあったから・・とコーヒーやお酒、牛乳などでお薬を飲まれているかたもいらっしゃいました。
特に、最近は風邪がとても流行していますが、風邪薬をコーヒーを一緒に飲むのはやめてください。
風邪薬や痛み止めの中にはたいていカフェインが配合されています。コーヒーもカフェインが含まれていることはみなさんご存知かと思います。コーヒーだけではなく、お茶や紅茶にもカフェインは含まれています。
全ておおよその値になりますが、風邪薬の中には75mg、痛み止めには240mg、鼻炎薬には150mgのカフェインが配合されています。
コーヒーには100mg、玉露は160mg、紅茶は30mg、煎茶は20mg程度含まれていると言われています。
欧州食品安全機関(EFSA)が健康な成人についての体格別にカフェインの適正量を示していますが、
代表的なところでいうと1日の安全な摂取量は5.7mg/kg
(60kgの健康な成人で1日342mg)と言われています。
例えば、痛み止めをコーヒーで飲むと約180mgくらいを一気に摂取することになります。
カフェインは多く取りすぎると頭痛、めまい、悪心、嘔吐などを起こすことがあります。もともと眠気覚ましにも使われているように眠れなくなることもあります。
風邪薬を飲むような体調のときは体を休めなくてはいけないのに、眠れなくなってしまったら休めないですよね。
風邪薬や痛み止めなどの市販薬は自己判断で飲むことが多いお薬です。
市販薬なら多少間違って飲んでもいいだろうということはありませんので、どういったお薬であっても正しく服用してください。
本日のまとめ
市販薬でもお水(白湯)で飲むのがいちばん
このシリーズも長くなってしまいますが、次回は牛乳やお酒などほかの飲み物の影響についてお話しようとおもいます。