糖尿病の方だけでなく、健康診断で血糖値が高くてチェックが入ってしまった方に、今日からできる、食事のひと工夫についてご案内いたします。

①野菜から先に食べる

最近は「野菜ファースト」や、「ベジファースト」などとも紹介されており、みなさんもご存知かもしれませんね。血糖値は食事により上昇するため、ごはんよりもサラダを先に食べると血糖値の急上昇を抑えることができます。ある程度空腹感を解消してから、次に肉や魚などのタンパク質を、そしてごはんやパンなどの炭水化物をたべる、いわゆる「懐石食べ」が賢い食べ方のコツです。

 

②ゆっくり、よく噛んで食べる。

同じ内容の食事でも、早食いすると血糖値を急上昇させてしまいます。食事をして、血糖値が上がってきたと脳が感知するには20分程度かかるそうです。よく噛んでゆっくりと食事をすることで腹八分でも満腹感が得られます。

 

③毎日同じ時間に食べる。

食事の理想は、毎日同じ時間に3食食べることです。2食にして、まとめ食べをすると血糖値が上昇し、下がりにくくなります。また、寝る前直前に食事をするのも避け、できれば寝る2時間前までに食事をすませるようにしましょう。

 

④血糖値があがりやすい食品は控える。食物繊維はたくさんとる。

白米や人参など糖質が多い食品は血糖値があがりやすく、野菜や海藻類、きのこなどに含まれる食物繊維は食後に血糖値が急激に上がるのを抑えてくれます。

 

⑤外食について

外食がすべてダメということはありません。ただし、バランスがよいものを選ぶようにしましょう。

ファストフードは避け、できればいろいろな種類の食品が食べられる定食などのメニューを選ぶようこころがけましょう。その中でも、①のように野菜から箸をつけるようにしましょう。

 

今回は食事についてご紹介いたしました。次回は運動についてご紹介いたします。

今回の内容は糖尿病薬を作っている製薬会社のMSD様の情報を参考にご紹介しました。

薬局にはパンフレットもご用意しておりますので、必要な方は店頭でお申し付けください。